腐葉土 |
【腐葉土(ふるい通し)】
広葉樹の落ち葉を切り返し完熟させた落葉堆肥です。 通気性・保水性・保肥性に富むうえ、 微量要素を含んでいるので微生物の活性化をし、 土質を良くします。そのため単用することは少なく、 赤玉土・黒土等、保水力が高い反面、 通気性・排水性が良くない土と混ぜることで 土質を改善することができる用土です。 【使い方】 赤玉土に腐葉土のブレンドはコンテナ用土の基本です。 使用の際葉の色が黒く、形がくずれているか、 手でもむとすぐにくずれる程度まで熟していれば問題ありませんが、 未熟な腐葉土は、油かすと腐葉土を順に積み重ね、 追熟させます。(約1〜2ヶ月) 熟しすぎた腐葉土は通気性の高いパーライトなどを加えれば コンテナとしても使えます。 |
腐葉土にカビ?? ホームセンターや園芸店で陳列されている腐葉土の中に、 白いカビのようなものが発生しているものを見かけたりしたことはないでしょうか。 また。買ってきた腐葉土の使い残しの中にも発生している場合もあります。 Q:はたして、これは悪いカビでしょうか? A:これは。糸状菌(カビ)の一部および放線菌で好気性の有用菌です。 ※大腸菌やサルモネラ菌・ブドウ球菌は嫌気性の菌に属しています。 糸状菌の一部は、腐葉土(有機物)の分解には欠かせないもので、その主な役割は、有機物の骨格となる セルロースやリグニンなどを効率的に分解し、その後のほかの微生物による分解を容易にしています。 例えば担子菌類(食用キノコ)はセルロースやリグニンの分解力が強いものです。 放線菌の多くは、好気性でありセルロースやリグニンの分解に関与したり、生産する抗生物質によって 糸状菌や最近を抑制する働きがあります。 また、生産する抗生物質によって、色々な色素や特有の臭気があります。腐葉土独特の芳しい臭気は、 放線菌による物です。 以上のことから、腐葉土にみられるカビのようなものは、その殆どが糸状菌の一部及び放線菌 の菌体であり、人やペット及び家畜には殆ど無害です。 通常、腐葉土メーカーで生産されるものは、大抵60℃〜80℃の温度で 3〜6ヶ月かけて、醗酵・堆積・切り返しを繰り返しおこなった後。製品として袋詰め出荷されますので、 一部にカビのような物質が発生しているものがあるかもしれませんがご使用には何等差し支えありません。 まれに、アレルギー体質の方が素手で作業した場合、肌に反応が現れることがありますが、お取扱いの際には 手袋・マスク等をご使用になり、作業終了後手洗いや洗顔をおこなうことをお勧めします。 またトラブルの大きな原因として作業中に腐葉土や用土からでるほこりなどからカゼの原因となることもあります。 散水などで充分湿らせてから作業することもポイントです。 |
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